2021年04月01日

「無料」は高く付く

よく、「設計無料」「地盤調査無料」「家具無料」「小型家電プレゼント」などキャンペーンや契約前の検討時に営業マンから話されることが有ると思います。

昔から「ただより高いものはない」と言われる様に無料だから損をすることがあります。

例えば、「設計無料」ですが、設計をするには高額なCADソフトを購入して、立地に合うような間取りやお客様の希望等をヒアリングして図面に落とすのが普通かと思います。
住宅密集地だったら日当たりを考慮するとか、隣地が近いから窓の配置や駐車スペースの確保とか。
勿論その入力や考える手間がかかります。
無料でしますという事は「価値のないことをお客様に提案している」という事です。
無料にする方法は
「以前のお客様のデータをほとんどそのまま利用」
「そもそも作る家が規格住宅」
「営業マンの空き時間にチョイチョイと書いてる(最悪資格なし)」
「設計担当者が場所を見ずに指定された大きさを事務的に作っている」
等が考えられます。
これらの事に一生を住む家を任せられますか?

「地盤調査無料」ですが地盤改良は新潟ではほとんど施工しなくてはいけない場所が多く、ほぼ必須工事になります。その地盤改良前の調査費用ですが大体3〜5万円が一般的な価格だと思います。
ではその5万円はどこからでているか?勿論お客様の「諸費用」です。
契約前の地盤調査が無料な場合、当然実施した後に契約を迫ってきます。そして地盤改良に使える「地盤調査」は当然ですが建てた家の形に沿わなくてはいけません。誤差の範囲で測定した場所から1m以上離れると再調査しなくてはいけません。
つまり、「建物を決めていない状態の地盤調査は参考程度にしかなりません」
契約後、建物を決めて改めて地盤調査を行いその費用は「諸経費」になっています。

他にも「家具無料」「小型家電無料」とありますがどれも10万円以下の物で、それらは利益から引いてるかもしれません。でもたった「10万円」で日当たりや、その土地に合った建物を決められないのはすごく「損」をしています。
詳しい人は知っていますが、日射取得による冷暖房エネルギーは光熱費に大きく影響していて10万円なんてすぐに回収でき、それが建物がある限り続きます。どちらが得なのかは分かりますよね?

posted by 三代目 at 08:11| Comment(0) | 家造り

2021年03月29日

斉藤工務店が新築で必ず実施

建築系のYouTuberの動画を暇があれば見ている3代目です。

You Tubeは便利なもので、今までは専門的な知識を独学で勉強したりすることしかなかった情報がネットでしかも著名な建築家やビルダーさんの声が聞けるのは施主様側・施工者側双方に刺激があり良くもあり、悪くもあります。

さて、タイトルの事ですがいろいろ考えて弊社の方針をこちらでもお伝えしたいと思います。
弊社は下記の事を特別な理由がない限り実施したいと思います。

1.新築住宅では全棟「気密測定」を行い、C値を0.7以下の引き渡しをする。
2.新築住宅ではすべて「構造計算」を行い、耐震等級3を基本にする。
3.新築住宅またはリノベーション住宅ではUa値を「HEAT20のG1以上」(燕市では0.46)を最低レベルでそれ以上の住宅性能にする。
4.日射取得・遮蔽を考えた設計を行う。
5子供達に負の遺産でなく「残せる家」になる性能と可変性の高い家にする。

1は当然ですが気密住宅を推奨している弊社では一条工務店様を参考にしました。
と言っても過去に気密測定機を購入してから測定してきた住宅はすべて0.6以下でしたので「全棟気密測定」と言ったほうが正しいです。
2は新潟県民なら記憶に新しい2回の地震を経験した方が多いと思います。それ以上に東日本大震災や熊本地震等、経験したことがない地震に対しても家族を守る家が大切と3代目は考えました。そこで自社で構造計算ソフトを購入し、耐震等級3を基本にした住宅を作ることにしました。
3は建てた時に戻す復帰型のリフォームでは難しいですが、躯体や屋根、基礎などを残したリノベーション住宅であれば暖かく涼しい家は可能です。HEAT20のG1グレードは健康で過ごせる最低限の住宅性能と考えています。
4は自社設計を考えるならやはり、「その土地に合った住宅を設計する事」が大前提です。規格住宅や住宅密集地なのに何も考えず家を建ててしまったら、温かい・涼しい家からはどんどん遠のき、冷暖房や証明器具の為に資源をたくさん使ってエコロジーな家からは離れます。それを回避するには太陽を利用した家を作ることが大前提です。
5は3代目地震も2人の子供がいます。家を購入し、住宅ローンが払い終わったら大規模修繕で家を建てるくらい掛かってしまったり、建て替えやリサイクルができない地球環境に厳しい素材を多用することはその子達に負の遺産を残すことになります。100年持つ住宅を作るのが最終目標ですが、2世代、3世代と使ってもらえて「いい家」と全員に言われる住宅を作りたいと思います。
posted by 三代目 at 20:31| Comment(0) | 家造り

2020年12月31日

2020年の締め

斉藤工務店の2020年に建てた新築は、少ない年でした。

世界的なコロナウィルス蔓延による影響は、3月、4月の中国からの部品供給の不安定による影響、収入減による、ローン計画の見直しなどによる建て控え等で弊社でも少なからず影響がありました。

ですがお客様をはじめ、協力業者様や従業員の頑張りもあり、何とか年を越す事ができます。

来年もよろしくお願いいたします。
posted by 三代目 at 08:30| Comment(0) | 家造り